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開業資金を集めよう<民間金融機関>


日本の民間金融機関は三大メガバンクをはじめとして、大手都市銀行や地方銀行、信用金庫まで含めると100を超える数の銀行が存在し、日本経済を循環させる重要な役割を果たしています。中でも市場の新陳代謝を促す起業支援は銀行の重要な役割の1つであり、三大メガバンクをはじめ各都市銀行や地方銀行、信用金庫では様々な開業支援向けの融資をラインナップしています。今回は、これらの中でも特にメガバンクの融資商品を例に、民間金融機関から開業資金を借りることの実用性を見てみましょう。

日本の三大メガバンクと開業資金融資の種類

日本には、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友のいわゆる三大メガバンクが存在し、日本在住ならこのいずれかに口座開設をしているのが一般的です。そこで最初に、これらの三大メガバンクの提供する開業資金融資(ビジネスローン)について大まかな特徴を見てみましょう。

みずほ銀行…みずほビジネス金融センター

みずほビジネス金融センター株式会社は、みずほ銀行100%子会社として設立された、中小企業・個人事業主向けの融資の代理・媒介業務を専門に行う銀行代理業者です。融資に精通した専門員が誠意を持ってしっかりサポートさせていただきます。みずほビジネス金融センターでは、開業希望者の相談や申し込み受付をおこない、実際の融資・返済は業務委託契約を締結しているみずほ銀行本体からおこないます。
また、信用保証協会保証付貸付をはじめ、各地の信用保証協会との提携による各種「提携融資制度」も準備しています。

三井住友銀行…ビジネスセレクトローン&クライアントサポートローン

開業融資とは方向性が多少異なりますが、三井住友銀行も中小企業向けのビジネスローンの設定がなされています。三井住友銀行の設定している中小企業向けビジネスローンには、「ビジネスセレクトローン」と「クライアントサポートローン」の2種類があります。

ビジネスセレクトローンは

  • ニーズに即応するスピード回答
  • 最大 1億円までのワイドな融資
  • 無担保、第三者保証不要

をポイントとするビジネスローンであり、運転資金、設備資金として融資限度額最大1億円を最長7年間借りられるビジネスローンです。

これに対して「クライアントサポートローン」は、中小企業のお客さまを税理士さまがご紹介する新しいタイプのローンあり、「チェック・リスト」を記入・提出することで「ビジネスセレクトローン」融資条件のうち、手数料部分の条件について緩和しているのが特徴です。

三菱東京UFJ銀行…ビジネスローン「融活力」

国内三大メガバンクのうち、比較的融資条件が借り手側に有利な設定をされているのが三菱東京UFJ銀行の「融活力」です。融資限度額は最大5,000万円までと他のビジネスローンと比べると少額で融資期間も1ヶ月から3年以内と短めですが、短期プライムレートに連動した年2.35%から9.00%の低金利を原則無担保、第三者保証不要で申し込めるのが魅力です。
また、保証協会保証付貸出への対応や会計事務所であるTKC会計人との提携により、顧問契約を結んでいる中小企業には、より低利率での貸付に対応したビジネスローンを設定するなど、様々なローン商品があるのが魅力と言えます。

現実的とは言えない銀行からの開業資金の融資

このように三大メガバンクをはじめ、日本の銀行は開業・運転支援の資金を融資するビジネスローンを設定していますが、実際の申し込み・借り入れをしても、融資に至るのは極めて厳しいと言われています。特にここで触れたようなメガバンクは開業資金の融資に極めて消極的であり、開業資金の融資を考えるのであれば、地方銀行や信用金庫のほうが現実的と言われています。
また、民間金融機関に開業資金の融資を申し込むときには、基本的に連帯保証人が必要になるなど、制度面から見ても民間金融機関から開業資金の融資を受けるのは現実的とは言いにくい面があります。

おわりに

商品としては一通りのラインナップは揃えているものの、実際にその商品の融資が受けられるかどうかという点では民間金融機関からの融資は現実的とは言えません。
ダメでもともと、審査が通ったら幸運だった。くらいのつもりで申し込むのが賢明でしょう。

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